亀田大学

亀田大学

- Category -

     僕自身のデモテープに関する遍歴を紐解いてみると、それこそ30年ほど前、アナログからデジタル、そして生演奏から自動演奏に変わっていくという貴重な時期を体験しています。今ではDTMが主流になっていますが、僕らの時代は、デモテープって呼ぶくらいですから文字どおり"テープ"に録音していました。

kd.png しかもオープンリール・テープ(FOSTEX MODEL-80)という......今や見たことのない世代の人が多いと思いますけど(笑)、そういった機器を使って、バンドの仲間による演奏を録音していましたね。そして、20歳になった頃にヤマハのQX3というシーケンサーが世に登場し、それまで数十万円もした"シーケンサー"という機材がぐっと身近になりました。
当時の僕は、このシーケンサーを手に入れたことによって"生演奏⇆自動演奏"という2つのデモテープを作るツールを得たのです。
そこで僕の基礎は形成されました。

     デモテープを作って、それを何かのコンテストに送るとき、"グランプリを穫った!"とか"デビューするぞ!"といった結果に重きを置くと思うんですが、デモテープを作る意義は、それだけではないと僕は思っています。

デモテープ作りの意義、それは、音楽制作のフィールドで行なわれる作業を疑似体験できることにあると思います。そして、それを提出して誰かに聴いてもらうという、いわば自分の音楽をプレゼンテーションしていくという体験もできる。すべての行程が音楽制作におけるインターンというか、予行演習になるわけです。

将来にプロとして活動していくための、デモンストレーションになるっていうことがポイントなんですよね。音楽業界って、裏で何が行なわれているんだろうって思う人もいるかもしれないけど(笑)、ほとんどの場合、皆さんがお家で行なっているデモテープ制作の延長線上にあるんです。

k1.gif      僕の場合は、やはりプロになりたかったので、20歳の頃から外に向けてデモテープを作っていました。いろんな雑誌やレコード店に貼ってあるオーディション情報を調べて、つねにいくつものオーディションを受けるっていうことが当たり前の生活でしたね。もちろん、はじめはどれも全落ち(笑)。
"リズムが全然ダメだね"なんてキツい言葉もありましたよ!

そこで悔しい思いをしましたが、バンドのメンバーでミーティングをしたり、さらに夜を徹して反省や分析を繰り返しました。
あと、デモテープとは、すべての"取っ掛かり"なんです。テープ審査から進んで、やっと人前で音を鳴らせるっていう段階があるとするなら、第一のステップですからね。

テープで落とされたら、音を鳴らすことすらできなくなる。だから勝つためのデモテープを作っていくことが大事です。次のステップに進むための非常に大事な過程だと思うので、一生懸命、抜かりなく作ることが大事なんです。
ここでは、数回に分けて"勝つためのデモテープ作り"の心得をお話したいと思います。


次回予告 >>

次回は、デモテープの制作において僕がもっとも重要視する、
"人に聴いてもらうためのエチケット"についてお話しします!
  • Back
  • More


Theme