亀田大学

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2012/06/07

講義 1 ギフト・パック・シリーズ / 天地真理

-亀の音楽史-

講義 1 ギフト・パック・シリーズ / 天地真理

[はじめに]

ここでは今後、僕、亀田誠治が学長として、幼少から体験してきた音楽を皆さんにご紹介します。
自分の原体験と共に教材となるアルバムを紐解き、その音楽の素晴らしさを縦糸に、僕自身の青春時代を横軸に講義を展開していくことによって、様々な音楽の魅力と亀田誠治について、新たに、より深く知っていただける講義を目指してお送りします。
言わば皆さんはその聴講生というわけです。

ミュージック温故知新。そして僕の音楽体験やこれまでの歩みについても楽しんでもらえる講義になると思います。
なお、毎回の講義は、教養学部の第一助手を聞き役に進めていきたいと思います。
では、どうかお付き合いいただけたら嬉しいです。

[講義] "ベスト盤=ユーザー目線に立ったマジョリティの集約"を学ぶ1枚

── 学長、おはようございます。さて、記念すべき第一回の教材は、天地真理『ギフトパック天地真理』ということですが。

はい。僕には音楽体験の原点を語る上で欠く事の出来ない3枚というのがありまして。
ひとつは僕が4歳の頃、母が購入して聴いていた『something new/ The Beatles』(1964年) 、もうひとつはTIME/LIFE社の、バッハやベートーベン、モーツァルト、ショパン、ドビュッシーなどが収録されていたクラシック名曲集(※タイトル不詳)なのですが、もう一枚が、1972年代当時、7歳の頃に購入したこのアルバム『ギフト・パック・シリーズ』に収録されている『水色の恋』という曲でした。天地真理さんの音楽は僕の音楽体験、特に邦楽に於ける原点だったといえます。
当時の天地真理さんは、現代におけるAKB48のような存在だったと言って過言ではないでしょう。まさに国民的アイドルでした。その一世を風靡した圧倒的な人気は「ドレミまりちゃん」)(1974年)という自転車が発売されていたほどでした。

k_009.jpg── 当時の亀田少年も、まりちゃんにメロメロだったというわけですか?

いえ、それが僕は異性という観点──つまり"カワイい"という事──で彼女に興味を抱いたわけではありませんでした(勿論、カワイさも文句無しだったのですが)。ラジオかテレビから流れてきた『水色の恋』(1971年。詞:田上えり・PESCE CARLOS/曲:田上みどり・LATASA FELICIANO)というシングル曲が、7歳だった僕の心に"音楽"として刺さったのです。ちなみに僕の異性への目覚めは、太田裕美さんとオリビア・ニュートンジョンです!

── ドヤ顔で言い切りましたね(笑)。それについては今後の講義でまたあらためて。

はい。ともかくこの頃の音楽との触れ合い方は、現在のようなオンデマンド(双方向)ではありませんでした。つまり何らかの手段で耳まで届いた音楽から、好きなものをチョイスしていく事で、自分の嗜好が確立されていくのが一般的なインフラだったのです。ですので、僕に音楽的素養があった云々ではなく、供給とそれに付随する情報の絶対量が今よりも少ないので、抗体も無い分、反応する時は非常にビビッドだったわけです。

     
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