亀田大学

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── Miki-Poohでの活動はどのような様子だったのですか?

言わば"和製エヴリシング・バッド・ザ・ガール"のような音楽をやっていました。ステージにはデザイナーを入れて、ペンキで絵をペイントしてもらった布を貼ったり、スタイリストさんを入れたりしてね。この頃からセミプロというかプロ指向というか、今と同じようなことの"初級編"を体験していた気がします。

── ああ、最近ではインディー/メジャーみたいな呼び方しかありませんが、昔はセミプロっていう言い方がありましたよね。

そうそう。たとえば媒体も当時主流だったカセットテープではなく、わざとソノシートに収めてね。結構イメージ戦略をしていましたね。そういえばたしか『ヨシュア・トゥリー』はレンタルレコード店で借りて聴いた記憶がありますね。僕が初めてCDプレイヤーを買えたのって、25歳の時ですからね。それまでは本当にお金がなくて、プロになってからようやく買えたんです。

── 前回の講義でも登場していた当時の"カノジョ"は?

まだこの頃は続いていました(笑)。だからMiki-Poohの他にもいろんな女の子たちと一緒に録音をしていたわけですが、そうすると彼女は僕にものすごいジェラシーを妬くわけ(笑)。もちろんみんなそういう関係でも何でもないのに、ですよ?(苦笑)。それで向こうは勝手に傷付けられているという被害者意識のまま、別の男性と関係を持ってしまうという......もうグシャグシャな関係でしたね。そんな生活を律する為に、アマチュアながらも音楽にかなり集中していました。だから今思うと、結構ビターな時期だった気がしますね--------そしてこれまでの講義でお話していた学生生活の裏で、実は十代後半から続いていた或る重大な出来事と直面しながら、やがて僕はプロへの道を歩んで行くことになるのです......。

── ではそのあたりのお話は次の講義で。次回はいよいよ最終講義です!!


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ヨシュア・トゥリー(1987年。ユニバーサル)
1.ホエア・ザ・ストリート・ハヴ・ノー・ネイム
2.アイ・スティル・ハヴント・ファウンド・ホワット・アイム・ルッキング・フォー(終わりなき旅)
3.ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー
4.ブリット・ザ・ブルー・スカイ
5.ラニング・トゥ・スタンド・スティル
6.レッド・ヒル・マイニング・ダウン
7.神の国
8.トリップ・スルー・ユア・ワイアーズ
9.ワン・トゥリー・ヒル
10.イグジット
11.マザーズ・オブ・ザ・ディサビアード

(解説)
『ヨシュア・トゥリー』は1987年にリリースされた、1980年にデビューしたU2にとって5枚目のアルバムである。"Joshua Tree"とはアメリカ南西部の砂漠地帯に生えるユッカの樹のこと。前作『焔』からの3年間でアフリカ救済、エイズ撲滅などのチャリティーイベントに参加して世界的な知名度を得たバンドの人気が、本作で爆発した格好となった作品でもある。シングルヒットした「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム」(1989年のグラミー賞最優秀パフォーマンス・ミュージック・ビデオ受賞)や「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」は、U2の代表曲としてライブでも歌われている。サウンド面ではアメリカ文化への傾倒がより顕著になり、ブルースやカントリー、ゴスペルなどのルーツミュージックを積極的に吸収し、静謐さと骨太さを併せ持ったコントラストの深い独自のサウンドを構築している。アメリカ政府の対ニカラグア政策(コントラ支援)を告発する「ブレット・ザ・ブルー・スカイ」、イギリスの炭鉱労働者がモチーフの「レッド・ヒル・マイニング・タウン」、チリのピノチェト政権下の行方不明者をテーマにした「マザーズ・オブ・ザ・ディサピアード」など、硬派で社会的な意思表示を持った曲を擁しながらも大成功のセールス記録を収めた、バンドにとってまさしく記念碑的なアルバムである。米ローリング・ストーン誌の選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、27位にランクインしている。全米チャートで9週連続1位を獲得し、全世界でのセールスは2000万枚以上。またグラミー賞では最優秀アルバム賞、最優秀ロック・グループ賞を獲得(1988年)したアルバムである。ちなみにU2は、ボノ (ボーカル、ギター)、ジ・エッジ (ギター、ボーカル、ピアノ)、アダム・クレイトン (ベース) 、ラリー・マレン・ジュニア (ドラムス) という4人のメンバーで構成されている。

     
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