repotop2.jpg 2012124日 東京・SHIBUYA BOXXにて音楽プロデューサー亀田誠治によって立ち上げられたプロジェクト「亀の恩返し」が贈る、若きインディーズアーティストを集めたライブイベントが開催された。
その名も「子亀祭」!!
亀田誠治オフィシャルサイト「亀の恩返し」内で展開している、アマチュア、インディーズアーティストの作品を紹介する「亀田大学・サークル」へ、過去に作品を応募してきたアーティストの中から、亀田学長によって選ばれた5組が出演。亀田学長による司会とインタビューを交えながら、それぞれの音楽がひとつひとつ大切に披露されていった。そんな第1回子亀祭の様子をリアルにレポート!


neu2.jpg まず、トップバッターで登場したのは3ピースバンド、neutrinos。
シューゲイズやエレクトロニカのふわふわとしたサウンドと、体中に響くノイズであっという間に会場を飲み込んでいく。1曲目"birthday"、マニピュレーターである山下が生み出す音に乗せて、Vo.城の優しい声が会場に響き渡る。甘いポップさと、どこか切なくなるような浮遊感が気持ちよく、会場全体が彼らの轟音に溺れるかのように浸っていた。Vo.城の「この素晴らしい現実を、僕たちと一緒に最後まで楽しみましょう!」という掛け声から山下がギターを手に取り、ツインギターで"STELLAR end"へ。舞台裏では緊張をほぐすのに必死だった3人だが、ステージ上では全くその色を見せることなく彼らの音楽をしっかりと届けてくれた。

gry2のコピー.jpg 続いて、会場のPOPな雰囲気を打ち破るように、エキゾチックなSEで登場したのはGLIM SPANKY。ブルージーなギターと個性的な声を持つボーカルの2人組ロックバンドだ。ずっしりと身体に響いてくるヘビー且つ攻撃的なサウンドからは、意思の強さや楽曲に対するこだわりが伝わってくる。子亀祭出演のきっかけともなった1曲目、"ダミーロックとブルース"では、安定感のある演奏でオーディエンスを魅了し、会場にいた誰もが思わず体を揺らしていた。もちろん亀田学長もノリノリ。3曲目"caravan"は、アップチューンから一転、Vo.松尾レミの渋い歌声がステージを照らすブルーとオレンジの照明に良く似合う、妖しくハードなナンバーへ。全てのアートワークを手掛ける、彼女ならではの文学的な世界観を醸し出していた。演奏以外では多くを語らない彼らだったが、楽曲に込められた想いや意志の強さがビシビシと伝わってくる最高にクールなライブパフォーマンスだった。

nom2のコピー.jpg 3番目に登場したのは、今回唯一のアコースティックスタイル、Nomson Goodfield(以下ノムソン)。アコースティックギターのノムソンに加え、エレキギターとドラムのサポートメンバーが加わった3人編成で、1曲目"オーライオーライ"がスタート。優しい歌声で心地良くなってきたところに、2曲目"Happy turn"が軽快に始まり、ちょっと懐かしいメロディーと、日常の小さな幸せがたっぷりと詰まったノムソンの楽曲に、会場がほっこりとした優しい雰囲気に包まれていく。
ラストに「普通の男の、普通の日常を歌にしました」と"普通な毎日"を歌い上げると、自然に手拍子が沸き起こり、会場は一体に。演奏の合間にサポートメンバーと顔を見合わせ、笑いあう姿がとても印象的だったノムソン。MCでは軽快なトークで私たちを引き込み、亀田学長には「ベースを弾きたいと思った!」とまで言わせるほどの演奏を披露してくれた。

den2のコピー.jpg 「みなさん、踊る準備はいいですかー!騒ぐ準備はいいですかー!!」と登場したのはつくば発、白衣姿のエンターテイメント集団DENSHI JISION!ゲームのようなSEと共にアナウンスが始まると、会場が自然とステージに引き寄せられるのがわかった。ピコピコしたサウンドと独特のパフォーマンスで、会場は一気にヒートアップ。個性的なキャラクターで会場をどんどんとデンシワールドに引き込んでいく。3曲目"キミと踊り明かそう朝日が昇るまで"では機材トラブルがあったものの、「文明の機器を使っているから」と動揺を感じさせないMCでオーディエンスを盛り上げた。"Be a Star"ではイントロに合わせてiPadに映像を映し出し、メンバーのテンションも最高潮へ。音楽という枠にとらわれず、最初から最後まで圧巻のパフォーマンスで魅せてくれた。
ny3.jpg 最後に登場したのは、ヴィンテージ楽器を使用しているという4ピースバンドNY & Bicycle(以下ニューチャリ)。青を基調としたさわやかな衣装でステージに現れた。1曲目の"ジェンガ"から、Vo.幸田のハスキーでいて癒される声と圧倒的な演奏力でオーディエンスを釘付けにした。ニューチャリは、偶然、道端で亀田学長と遭遇しCDを渡したことがきっかけでサークル部員になったそうだ。息のあった4人による"スワロー"、"Slow Down"で、盛り上がりは最高潮に。ロックでファンキーなサウンドに、ヴィンテージ楽器のもつ愛を詰め込んだ、古きよきものと最先端の音を大切にしているという彼らの音楽は、年齢を問わず幅広い人々の体を揺らす。
お客さんひとりひとりとのアイコンタクトがとても多く、見ていてあたたかい気持ちになった。アンケートやtwitterでの感想も、『ありがとう』や『幸せ』という素敵な言葉に溢れている通り、音楽だけではない満足感を得られるライブであった。

様々な敷居をなくし、素晴らしい音をたくさんの人々の耳へ届ける事が実現した今回のイベントは、オーディエンス、出演アーティスト、子亀祭スタッフ、その場にいた全ての人々の心を、何か少しでも動かす事ができたのではないだろうか。あの日会場にいた私たちも含め、全員が1つになっていたのを感じた。
そんなあたたかい空気につつまれた会場で、亀田学長が最後に、このイベントを次へ繋げること、つまり第2回子亀祭の開催を約束し、第1回子亀祭は幕を閉じた。

ライター/亀田ゼミ:國松美江、小澤萌恵、松平伊織(photo)

all.jpg message.png
◆ 子亀祭フォトアルバムはこちら!

pola2.jpg


◆ セットリスト
neutrinos GLIM SPANKY Nomson Goodfield
1. Birthday 1. ダミーロックとブルース 1. オーライ オーライ
2. STELLAR end 2. FlowerSong 2. Happy Turn
3. 虹の女の子 3. caravan 3. つぶやく
4. 虫エクストラ 4. ミュージック・フリーク 4. 風にのせて
5. Physicalize 5. タイトル無し 5. 普通な毎日
     
DENSHI JISION N.Y & Bicycle
1. Daydreamer 1. ジェンガ
2. H He Li Be ボクの F Ne 2. ストロベリーボーイズ
3. キミと踊り明かそう朝日が昇るまで 3. スワロー
4. Be a Star 4. スローダウン
5. 123 5.